オケの話*1


オーケストラには各パートごとにトップっていうのがいて、そのパートの練習を指導したり、合奏で一番前で指針になって弾く(吹く?)人のことをいう。
木管金管は多くても2,3人しか乗らないから*1トップもそうじゃない人も変わらないんだけど、弦は違って、十何人というヴァイオリン弾きやビオラ弾きをまとめなきゃいけない。
トップというのは1プルト*2の右側に座る。合奏でも一番目立つし、それよりも練習で指導しなきゃいけないのが一番大変。
普通に考えて、トップというのはそのオケで一番上手い人がなる。1stVnのトップはコンサートマスター(女の人はコンサートミストレスコンミス)といわれ、そのオーケストラの代表者になる。
よくどの交響楽団のポスターでも、指揮者とコンマスの名前は必ず載っている。あとソロ奏者とかね。


私の所属するオーケストラでは1月にプロムナードコンサートというものがあり、そこではオムニバス形式でいろんなアンサンブルをやるのだけれど、オケ曲も2曲やる。そしてプロムナードという名前どおり、その2曲のトップは必ずその年の1年生がやるという決まりなのだ。オーケストラデビューというわけである。*3


そのトップ決めが、先週末行われた。
結果、大揉めに揉めた。


自慢ではないが、私の所属するオーケストラの弦パート、特にヴァイオリンのレベルは半端ない。ぶっちゃけ音楽系の学部がない国公立でここより上手いヴァイオリンパートはないだろう、ってくらい、先輩方は達者な人ばかりで、中には音大行ってたらプロになれそうな神もちらほらるし、そもそも初心者が学年に一人とか、そんな感じだった。
そして自慢ではないが、私の代は先輩たちの代に比べてずたぼろである。
神がかり的に上手い人もいないし、堅実的に上手い人もいない。。*4ヴァイオリンちょっと触ったことあるよ、みたいなレベルの人は結構いる。初心者もいっぱいいる。


オケ曲を2曲、パートは二つ、結果4人トップがいるわけだけれど。
さていったい誰がやるのか?


・・・ここで、誰もやる人がいなくて揉めるならまだ良かった。良かったけれど、実際は違った。
やりたいという人が多すぎたんだよね。(私含めて)
そして、「お前なんかトップできるようなレベルじゃないだろ!」っていえるくらい上手い子もいなかったと。
加えて、同期だけど1年生じゃない人*5もそうだったから、まあ、揉めに揉めたよね。


実際話し合った時間は短いし、決まったといえば決まったんだけど、なんというか、精神的な負担が、、、辛かった。



トップって、上手くてなおかつ人の先頭に立てる人じゃないといけない。そしてトップになるということは、来年のコンマスと2ndトップの候補者にもなるわけで。
荷が重い。弱音をいいたくても言えない。それはトップには許されない。まして、やりたいという人を押しのけてまでなっちゃったら、それは凄くその人に申し訳ないことだから。
どんなに下手でも!!



鬱憤をはらしたくて仕方がなかったんだ。後悔してるから今日の終わりには消すと思う。
他にもやることあるしなぁ。その前に風邪を治せと。

*1:演奏する、ということを曲に乗るという。

*2:同じ譜面台を見る二人1組を1プルトという。列の前から1プル、2プルと数えていき、大体交響曲で7〜8プル、序曲など軽めで6プル編成とかいわれたりする。例えば1stVnが6プルといわれた場合、実際弾くのは6プル×2で12人

*3:実際トップになる人はその前の定演に出ているけれど。プロムナードという言葉の意味は知らない

*4:実は一人なら、来年コンマスになれる(技術的に)んじゃないかな、っていう人はいる。なってくれるといいな、と私は思ってるけど・・・こればかりは本人のやる気しだい。

*5:院生しかり3編しかり留学生しかり、本当このオケはなんてグローバルなのか。それ自体は凄く良いことなんだけど