図書館情報学検定試験のインタビューを受けてきました


http://wwwsoc.nii.ac.jp/jslis/kentei/index.html

2010年11月に行われた図書館情報学検定試験(準備試験)について、インタビューを受けに東京大学まで行ってきました。
図書館情報学検定試験(準備試験)はこれまで何回か行われてきましたが、2010年度の試験は初めて2,000円の受験料を徴収する形で開催されました。
成績優秀者は表彰したりと、いろいろな試みも行われているよう。そんな中、受験者の中の学生の一人として、もう一人の受験者の方と一緒に、図書館情報学検定試験について、先生方とお話してきました(今回のインタビューの内容は次回の広報などに用いられるみたいです)。
いろいろお話ししましたが、その内容はいつかリーフレットの一部になると思うので、そのお楽しみに。以下は、humotty個人の感想とかとかです。




バッチを狙ってるカピバラさん(キュルッとショップ限定ver)。
1枚目は成績優秀者に送られる表彰状とピンバッチ。ピンバッチの包み紙がハートのぷちぷちなのが素敵でした。2枚目はわが家にあるピンバッチたちを集めてみたもの。うさぎ年カピバラさんもかわいいですね!


検定試験の内容について

賛否両論あるかもしれない図書館情報学検定試験ですが、自分は今回の検定試験は前回と比べても、出題内容や難易度的にも良かったと思っています。
考えれば解ける問題はいくつかありましたが、難しい問題もあり、出題内容も図書館情報学にそぐわないとは思いません。現在刊行されているテキストだけではカバーできないかもしれませんが、日々進化している情報メディアなどの知識は図書館情報学に必要だと考えるので、特に不満にも思いませんでした(体系的に学問を知るための参考書などのツールは十分ではないと思いますが)。
「この知識が(図書館で働く上で)役に立つの?」という意見は論外で、なぜなら図書館で働くために役に立つ知識=図書館情報学ではないからです(ニアリーイコールにはなっても)。けれど、知らなくても胸をはっていられるわけではありませんよね。
大学の授業でカバーできるかどうかは、それぞれの司書課程を受講する大学によっても大きく異なると思うので言及できません。。
自分は問題集をさらった程度の勉強量でしたが、問題を解くのに役立ったのは、授業に加えて、卒論の過程で論文を読んだりゼミをしたり、という中で得た知識です。カレントアウェアネスなどインターネットで情報収集する中で得たものもあります。そういった、周囲へのアンテナをはってみると良いのかもしれません。試験勉強、と思うよりその方が楽しめますし。そんな中で分からなかったことなどをハンドブックや用語辞典などで調べればいいのかな。自分もまだまだわからない事だらけですが…

自分にとっての図書館情報学検定試験

自分はこの検定試験を受けて良かったと思っています。
なぜなら、自分の能力を客観的に測る指標になったし、その結果が自信につながったからです。
「図書館学の門をたたく」なんて名前のブログやって、散々遊びまわっているhumottyですが、ちゃんと勉強していないんじゃないかという後ろめたさがずっとありました。こんなに好き勝手にやってていいの?本当はこんなこと恥ずかしくてできないくらい馬鹿なんじゃないの?
学生の本分は勉強ですから、遊ぶ暇があったら勉強したほうが良いという指摘はごもっともです。だから、真面目に勉強することより面白そうなイベントに行ったり、参加したりすることを、心のどこかではこれでいいのかな、と不安に思ってもいました(もともとすっごくネガティブなんです)。けれどこの検定試験を受けることで、またその結果で、少なくともまあ勉強的な意味では人並み以下ではないのかな、と思えて、少し不安がなくなりました。

これは自分の個人的な事情になりますが、客観的に能力を測る指標というのはとても重要だし、積極的に受けてみるべきだと思います。
なぜなら自分の自信に繋がるのが大きいですし、また受験すること自体が勉強の目標にもなります。折角受講した司書課程の成果を試すのも良いでしょうし、受験することで図書館情報学への理解が深まるかもしれません。
自分は大学院進学なので”力試し”的な要素が強いですが、就職活動を控えているなら、また就職活動のために図書館情報学の知識が必要なら、自分の強み・弱みやどの分野の知識が足りないのかを把握するのにも有用です。履歴書に書けるなら、選考の一基準になるかもしれません。
検定試験の結果を合否判定にするか、点数制にするかなどの議論もありますが、自分が点数制が良いと思うのはそのためでもあります。学生や社会人などの受験者層でもおそらく結果は異なるでしょうし、一概に受講者全部をひっくるめて何点以上なら良いとは言えない気がします。


来年からは受験するの怖いなあ。点数下がったらショックだもん。笑
まぐれでも取れた結果を一生残しておきたい気分です。