貸し出しもレファレンスもサービス


合宿に行っている間に乗り遅れてしまったので、ここで少し。

司書は専門職と呼べますか? - かたつむりは電子図書館の夢をみるか(はてなブログ版)

この記事のコメント欄で議論が続いていて、それがとても面白いのですが…

>>レファレンスやる方やネクタイの人にとっては耳に心地よいかもしれないけど、エプロンさんやカウンター業務に従事する人たちにとってはものすごーく軽んじられてる気分になっちゃう物言いだと思うんですよ。
(ろーじーさん)


軽んじるというのではなく…衣服ってTPOの問題でしょう。
家庭科の教科書にも、職業にとっても衣服(制服)は重要って書いてましたし。
だから別に、ネクタイ>エプロンなんてことで言っているわけではないわけです。
配架を担当する貸し出し業務の人がエプロン必須なのは、埃でよごれたりするから当然です。
でも一日座ってたり、汚れたりしないレファレンサーがエプロンをつける必要はないわけです。
レファレンサーの仕事はレファレンスであり、配架ではないのですから、その業務の区別をつけるために、衣服を異なるものにした方が見分けがつくし、利用者からも認識されやすいと思う。
逆に、レファレンサーもエプロンだと、それは配架担当者と全く同じになってしまい(レファレンスに加えて配架作業も担当するわけで)レファレンスという業務自体の存在が曖昧になってしまう。
・・・まあ、現状の公共図書館は後者なわけで、このままでいいというのなら全員エプロンであるのでしょうけれど。


ちなみに私は貸し出しもレファレンスも優劣なんてつけるもんじゃないと思っています。
両方とも図書館に欠かせないサービスであるのは自明であり、どっちが重要かなんて競うのは馬鹿ですよ。
ただ、これは個人の経験もありますが、貸し出しサービスは今現在当たり前のように行われているけれど、レファレンス・サービスはその存在さえ知らない市民がほとんど。
仮にも図書館情報学の中で結構重要視されてるレファレンスがこんな扱い受けるのはあんまりだから、せめて貸し出しと同じくらい利用されるようになれば、というのが今の考えです。


でもレファレンスっていうのは、日本の文化精神とそりが合わないから難しいだろうなっていうのが本音。