Lifo定例会に参加させていただきました。

Lifo - Lifo-wikiLifo Wiki

Lifoとは
http://www.lifo-club.org/index.php?plugin=attach&refer=about%20Lifo&openfile=JSLA238_37_40.pdf (Lifo-図書館員が出会う場所:「専門図書館」)
http://www.lifo-club.org/index.php?plugin=attach&refer=about%20Lifo&openfile=%B0%E5%B3%D8%BF%DE%BD%F1%B4%DBlifo%B8%B6%B9%C6.pdf (Lifoメーリングリスト:「医学図書館」)
http://archive.mag2.com/0000005669/20090126011527000.html (ARGのメルマガでのLifoの紹介)

「比較的若め」図書館員のサークルであるLifoの関東定例会@東京現代美術館に、学生という身分ながら参加させていただきました。
2月のARGカフェでLifoをご紹介していただいてからメーリングリストにこっそり参加させていただいていましたが、この度初めてイベントに参加しました。
初めてお会いする方ばかりで、とても緊張して不安でしたが、いらっしゃった皆さんがとても優しく、親しくしていただけて、楽しく過ごすことができました。
新しい出会いもたくさんあり、図書館や本とかかわる方々に良い刺激を受けて、自分も!とやる気がわいてきました(笑)
そこで、定例会を通して知ることができたいくつかの取り組みについて軽くご紹介したいとおもいます。
  

茨城県那珂市立図書館-ICタグ手のひら静脈認証による図書館サービス

http://www.lib.city.naka.ibaraki.jp/www/toppage/0000000000000/APM03000.html茨城県那珂市立図書館)
http://jp.fujitsu.com/solutions/palmsecure/casestudies/nakacity/富士通による那珂市立図書館の紹介)

開館4年目というこの図書館では、ICタグによる蔵書管理・貸出サービスを実施されているそうです。
また、ICタグによる管理だけでなく、手のひら静脈認証を利用して、カードレス図書館を実現されているようです。
利用者カードがなくても、自分の手のひら(絶対忘れない!)さえあれば本を借りることができる。せっかく選んだのにカードを忘れて借りられない!なんて悲しい思いをしなくても済むのです。
ICカードか手のひらかどちらかを利用者が選ぶことができるようで、またやはり認証率や体質が合わない人などの問題はあるようですが、基本的には上手く運用されているようで、新しい図書館の形としてとても画期的でした。

バー読-アサヒビールによるウィスキーと本のコラボレーション、ウィスキー普及の試み

ウイスキーと読書のコラボレーション(ニュースリリース) | アサヒビールアサヒビールニュースリリース:バー読)
ニュースリリース 2010年4月8日|アサヒビールニュースリリースその2:バー読in My Room セット販売について)
バーでお酒を飲みながらの読書、「バー読」 | カレントアウェアネス・ポータル(カレントアウェアネスの記事)

恥ずかしながら全然知らなかったのですが、ウィスキーと本とのコラボレーションのプロジェクトが話題を集めていたようです。
バーでお勧めの本とウィスキーのセットメニューを提示したり(本は持ち帰れませんが)、丸善で実際に本とウィスキーのセットのボックスを販売したり、ウィスキーを飲みながら本を読む、というスタイルを「バー読」と名づけて、そのプロジェクトの経過についてお話していただきました。
もともとマーケティングやマネジメントや経営が大好物、な自分としては、わくわくどきどきするようなお話ばかりでした。

http://b-c-a.jp/index.html(Book Concierge Association)

また「バー読」以外でも興味をひかれたのは、BCA(Book Concierge Association)のお話。
Book Conciergeとして、実際に会社を立ち上げられ、喫茶店や美容室などに合う本を探す「選書」をすることで利益を得ている、選書がビジネスになっているということがとても衝撃的でした。
「選書」は、もちろん図書館でもごく普通に行われています。この当たり前のサービスの「選書」がそれだけで利益をあげられる、営利性のあるサービスだったということは、何か図書館にとってすごく革新的なのではないかなと思いました。
まだ上手く言い表せませんが…(^^;)

ICOLC21stとシカゴ公共図書館などについて

ICOLC21stという海外の図書館コンソーシアムの定例会議に参加された方のご発表で、会議に参加すると同時にシカゴで見学された公共図書館大学図書館、病院図書館についてご発表されていました。
3月にインターンとしてハワイに行き、海外の図書館について触れ、触発されていた自分としては、同じアメリカの違う地域の図書館についてとても興味深く、面白く話を聞くことができました。
地域による細かな名称の違いなどはありますが、基本的なサービスの姿勢、本棚の上を有効に(笑)活用する図書館の雰囲気などは同じで、多くの写真を見せていただいてとてもうっとりしました(*^^*)
ICOLC21stの方は、電子ジャーナルの共同購入を目的としたコンソーシアムということで、電子ジャーナルだけでなく、図書まで電子化されるようになり、この先どうなるかということをテーマにいくつかの講演やディスカッションがありました。
面白かったのが、定例会議なのに常時飲食可能で、講演を聞いたり、いくつかのグループに分かれてディスカッションをしたり、比較的自由なコミュニケーションを取っているのだなということ。
また、まとめとしての、コンソーシアムが価格交渉のみではなく、学術情報のインフラ全般に関わっているという言葉がとても印象的でした。
発表後にお話を聞いたところでは、海外ではもちろん公共図書館もそのようなコンソーシアムに参加しているし、館種を超えて取り組まれている様子が、日本にはなくとても良いものだなと思いました。

本を紹介するしおり-kumori

kumori 本と人をつなげるしおり

発表の合間の休み時間に、同じく学生としてLifoに参加されていた千葉大学教育学部の渡辺さんとお話しすることができ、そこで初めて、渡辺さんが行っているkumoriのプロジェクトについて知ることができました。
本のしおりサイズの可愛らしい名詞とkumoriのしおりを頂いて、また渡辺さん自身もしおりの雰囲気そのままの可愛らしい方で、また同じ図書館について学ばれている珍しい他大学の方とお知り合いになれて、humottyはこのとき心から幸せでした。素敵な出会いをさせてくれたLifoに感謝です(><)
kumoriの活動についてはkumoriのWebサイトをご覧いただければよいと思うのですが、私がkumoriのしおりで注目したのは、本を紹介する人の肩書とともにコメントが掲載されていること、本についての情報が主体ではなく、その本を薦めたいと思う人の気持ちが主体であることでした。そして、そのしおりが置いてある図書館(学校図書室)の所蔵情報も掲載されています。
単に、書店で配られているしおりではなく、図書館を対象として、図書館を利用する人々の係わり、コミュニケーションのツールとしてのしおり。そのファンシーなデザインにも心惹かれますが、新しいしおりの役割として、とてもいいプロジェクトだと思いました。
そしてやっぱり、同年代の(渡辺さんは自分よりおひとつ先輩ですが)図書館を学ぶ、可愛らしい方とお知り合いになれたのが嬉しかったのでした。。


以上のように、とても素晴らしく有意義な出会い・学びをすることができて、快く受け入れてくださった方々や定例会を開いてくださった方に、心から感謝したいと思います。
ありがとうございました。