アキバをモノクロで撮ってみた

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タイトル通り、秋葉原をモノクロで撮影してみました。色彩豊かな秋葉原を白と黒のみでみるのも、また雰囲気が違って味があると思います。秋葉原のどこにでもある風景をお楽しみください。
  
  


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朝の横浜

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港があり、遊園地がある、横浜みなとみらいの朝を撮ってみました。写真雑誌を読んでいてもみなとみらいはよく登場する良い撮影場所です。なんといっても夜景は見応えがありますが、夜の風景だけでなく、朝のみなとみらいの静謐な空気にも味があり、素敵でした。
  

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図書館総合展の2日目と3日目はあまり天気が良くなかったのですが、1日目は青空の見える良い天気でした。陽が登り始めて、街が動き出すまでの間には、なんだか独特な空気がありますよね。
  
   

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みなとみらいにはコスモワールドという遊園地があります。日中はジェットコースターや急流すべりが動いていて、活気ある場所ですが、まだ朝早く人気のない遊園地の空気も不思議です。人のいない学校と似たような印象でしょうか。ちなみにここの観覧車は羽海野チカの「はちみつとクローバー」に登場したあの観覧車。乗りたい乗りたいと思いつつ、中々機会に恵まれません。
  
   

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朝の空気を表現したいと思い、色合いの温度を下げてみました。少し冷たい感じが、早朝のイメージに合っている気がします。
  
   

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遊園地があり、赤レンガ倉庫があり、山下公園も中華街も近い。遊び場所だけでなく、様々な企業やイベントスペースが集まっており、みなとみらいには活気があふれています。年中賑わいのあるみなとみらいの「誰もいない時間」を一人味わいながら、図書館総合展の一日目を迎えたのでした。

第13回図書館総合展が終了しました



  
1年に1度の図書館の祭典、図書館総合展が2011年11月9日から11日までパシフィコ横浜で開かれていました。
今年は自分も少しお手伝いをさせていただいたのですが、無事終了して何よりです。来場者数も去年より多かったらしく、賑わいがあって何よりでした。
開催期間中はフォーラムのレポートをとったりウェブサイトに速報を掲載したりスタンプラリーをコンプリートしたりして、忙しくしつつも満喫していた気もします。個人としてはポスターセッションにも出展していたのですが、300部用意したハンドアウトも無事全部なくなったり、多くの方に見ていただけたようで良かったです。
図書館総合展は年に一度、図書館の関係者が集結するお祭りのようで、Twitterでもまるで文化祭みたいとの発言もありましたが、本当にそんな感じで浮き足立つ三日間でした。図書館大会と違って、学生でも誰でも自由に参加できるというのが素晴らしいですよね。九州大学のライブラリーサイエンスの人ともお話できたり、いろんな図書館に関わる企業の取組みを知ることができたりと、「図書館」というものを味わい尽くすイベントだと思います。図書館関係者がみんな元気になるようなイベントが、今後も末永く続いてくれれば良いなあと思いました。


ちなみに総合展にて(自称)カメラ女子の地位を確立しつつあったふもってぃですが、ますますカメラが好きになったのでこれからもカメラ女子として精進したいと思います!

第6回図書館系勉強会『「読む」とはどういうことか:速読とメディア』


いやー、面白かった!!!先輩に発表をお願いした自分を褒めてあげたいくらい、とても面白い勉強会でした。ということで、図書館系勉強会第6回目は、「かたつむりは電子図書館の夢をみるか」で有名なid:min2-flyことみんつー先輩の発表の記録になります。ちなみに、来週の図書館系勉強会図書館総合展のためにお休みで、次回は再来週になります。テーマなどは未定ですが、決まり次第こちらに掲載いたします。
いつものように、発表及びその記録は個人の理解できた範囲によるもので、必ずしも正しいわけではないことをご了承いただければと思います。それでは、どうぞ!
  

  

今回の発表の動機

  • 最近、本読んでる?
    • ブクログのグラフ機能;読む冊数が増えた
      • 9月は121冊。一日3冊ペース
      • 10月は論文執筆のために論文を読んでた
    • プライベートでも研究でも読みたい本がいっぱい。でも時間がない
    • そうだ、速読だ!
  • 電子書籍、読んでる?
    • 今年は電子書籍2年(笑)
    • (笑)といいつつ、iPadなどははやっている
  • 電子書籍でも、紙の本と同じように理解できるのか、という研究もある
  • では、これまで紙の本はどう読んでたのか?
    • 人はどう文章を把握しているのか?
    • 早かったり遅かったりするのはなぜか?
  • ということが気になったので、今回のテーマを設定した

  

読書の速度とは何か?

  • A. 単位時間あたりに読める文字数(英語だと単語数)
    • 分速○○文字=読書速度
  • 良いところは、他人と比較できるところ
    • ただ、読む文章の内容や、文体との相性で大きく差がでる
  • 読んでるだけでいいのか、ということで、理解度を測る質問をすることも
    • このときの読書速度を修正読書速度
    • 例えば、10問中2問間違うと速度は10分の8に

  

読書速度を測ってみよう!

  • 配布資料に掲載されている文章を読んで、読書速度を測ってみよう!
    • humottyは1分53秒かかりました
    • ということで、読書速度は988文字/分でした
  • ちなみにみんつーさんは1432文字/分(4回目?)
  • 題材は芥川龍之介の河童
  • 日本人の平均は500文字/分
    • これが哲学書だともうすごく遅くなったり、差は出るが、難易度中程度ならこれくらい
    • 最大で200-2500までの差がでる
  • 速度と理解度に相関はない、といわれている(!!)
  • 相関がないなら、早く読めたほうが得ではないか?

Q.速度と理解度に関係ないのは個人なのか、早い人とゆっくりの人によるのか
A.個人ではなく、速度が違う人による結果。自分が理解できる限界速度で読んでいても、差はないといわれている
  

読書速度を上げるには?

  • 読書速度を上げる方法は3つある
    • 速度を下げる「癖」をなくす
    • 文字を捉える速度を上げる
    • 飛ばし読みをする

  

(1)速度を下げる「癖」をなくす
  • 癖;音読、唇読。逐語よみ、逐語読み、なぞり読み。首振りなど
  • 音読、逐次読み
    • 一文字ずつ、1単語ずつ文字を把握するので、速度が遅くなる
    • 人間はものを読むときに、一文字ずつ本を読まない
      • 小刻みに止まっては動く、を繰り返している(停留点)
    • 停留点の前後をまとめて把握しているので、一文字ずつ読んでいるわけではない
      • 一文字ずつ読むと、止まる点が増えるという意味で遅くなる
    • 視線の移動は100分の1秒単位。音読はさらに時間がかかる
  • 黙読ができるようになったのは最近なので、現代人は昔の人に比べればだいぶ速い

  

(2)文字を捉える速度を上げる
  • 1. 停留点を減らす
  • 読書時間=停留時間+移動時間
    • 停留時間>>>移動時間(アメリカでの研究により)
  • つまり、移動時間を縮めるより、停まっている時間を短くしないと速度は早くならない
    • ただ、理解する速度をあげるのは難しい
    • 停まる回数を減らせばいいのでは?
    • 1停留5文字程度把握/1停留8文字程度把握
  • 文字を読む速度=1停留の把握文字。この文字数は訓練すれば減らすことができる
  • 2. 逆行回数を減らす
    • 理解出来ないと後戻りすること
    • 年齢が大きくなると自然と少なくなる
  • 3. 行(ぎょう)移動をスムーズにする
    • 行を見失うと大幅な時間ロス
  • 訓練法は参考資料を参照!

  

(3)飛ばし読みをする
  • 視線移動の速度には限界がある。2,500文字/分くらい
    • それ以上速く文字を読むことは不可能だが、速く「本を読む」ことは可能
  • つまり、飛ばし読みをしてしまえ!
  • スキャニング(検索)
    • 目的がはっきりしているとき、調べ物をしているとき、必要なところのみ読むこと
    • 配布テキスト2で実践!(「BOAI」が発表された年を探す)
  • スキミング
    • 重要・未知の内容を抜き読む
    • 文章の特定部分、骨子、要旨のみを抜き出して読む
    • 段落の最初の一文と最後の一文を読めばその内容も分かるだろう(パラグラフ・リーディング)
    • 目次を読んで、知らない内容だけ読む
    • 自分の「問い」を用意して読む(読む目的を設定する)
  • 結局、読む文字数を増やすか、内容を減らすかの二択

  

メディアと読書速度

  • ここまでは「紙」の話
    • メディアによる影響もあるのでは?(電子本だけでなく、段組など)

  

実験してみた
  • 材料;芥川龍之介『河童』
    • 章単位で切り分ける(文字数はだいたい同じ)
  • iPadやブラウザによる変化をみる
  • 被験者は4人
  • レイアウトの差
    • 特定の傾向はない!
    • 人によって、縦横/段組の有無に得意・不得意が暑
  • メディアの差(スライド46参照)
    • 4人4形式で、それぞれ最速が違った
    • 各形式の最速も異なる人が出した!
    • 個人差が大きすぎる!
  • メディアによる差はないのか?
  • 先行研究でも、紙の本が好きだというけど、紙でも電子でも速度は同じ
  • しかし、これらはそもそもちゃんと「読む」ことが限定

  

電子書籍で飛ばし読みは可能か?
  • スキャニング/スキミングのしやすさ
    • レイアウト調整が読み飛ばしに与える影響
  • 紙は編集者の考えたレイアウトだが、電子は読み手が好きに変更できる
  • どちらのほうが飛ばし読みしやすいのか?
  • 飛ばし読みの研究は少ない。狙い目かも?

    

まとめ

  • 読書速度の決定要因は、速さと内容を減らす技術
    • 速さには、メディアの差はない
    • 飛ばし読み(内容を減らす)ことへのメディアの関係はよくわかっていない
  • 参考書の例
    • 「超」速読法
    • 速読の科学:どこまで速く読めるか
    • 速読トレーニング:すぐに役立つ実践10ステップ


※質疑で詳しいところまでいろいろお聞きしましたが、記録では省略します。

第5回図書館系勉強会「アメリカ図書館法について:その管理と運営を中心に」

筑波大学の隅っこで開催する図書館系勉強会も今回で第5回目を迎えました。ひと通り、参加者の発表が一巡したということで、今回は平山の2回目の発表になっております。記録は勉強会参加者で先輩の下山さんにとっていただきました。

勉強会についてはこちらをご覧ください。発表している内容については、個人の勉強した限りのことであり、内容の間違いなどもあるかもしれません。そのことをご了承いただいてご覧いただければと思います。

ちなみに、次回の勉強会(11/4(金))はid:min2-flyこと佐藤先輩が『 「読む」とはどういうことか:速読とメディア』というテーマで発表してくださるそうです!今からとっても楽しみですね!わーい!


今回の発表の動機

  • Library Board(図書館委員会)を知らなかった
    • ※図書館の管理のシステムの一つである。
  • 日本の図書館法制定時のアメリカの影響
    • 後年に変化させられたものの、初めはアメリカの影響が強かった。
    • 日本の公共図書館を語るために、アメリカの図書館についても理解する必要があるのでは。

アメリ公共図書館の歴史

公共図書館の基礎
  • 会員制貸出図書館
    • 年会費あるいは寄附で運営。職業に従事するための情報が提供される職業図書館。庶民、普通の人(=コモン・マン)も利用。

アメリカ独立前後

  • イギリスによる植民地の時代
    • 経営体図書館や会員制図書館が非営利団体として成立。
    • 図書館の根拠は、植民地議会や総督による憲章であった。
  • 1776年アメリカ独立宣言以降
    • それまでは図書館について特別法で制定されていたが、州議会で図書館法が制定されるなど一般法として扱われるように変化。

法によって定められた図書館の性格

  • スライド7参照。
    • 1は、土地を持ったり、モノを持ったりする権利。
  • 当時から受け継がれた特徴
    • 公共図書館の教育的価値が認められ、法の強制力をもつこと。
    • 図書館委員会による運営。
      • 会員制図書館の時代から、既に図書館委員会が登場していた。
      • 例えば、ボストン公共図書館を作るときには、会員制図書館の人(委員?)たちも一緒に会議をした。
      • アメリカにおける先進的な事例→「望ましい姿」として、後続の図書館は真似た。
  • 現在との大きな違いは、当時は税金による運営ではなかったこと。

図書館と課税

  • 課税の始まりは、学校区図書館において(1835年ニューヨーク州議会が決定)。
    • 課税の目的は、図書の購入。
  • 学校区図書館は、学徒はもちろん成人の利用も認めていた。

近代的公共図書館の普及

  • 1850年頃、無料の公教育が普及→一般市民の教育水準が向上→図書館に対するニーズの高まり
    • その他多くの社会的要因による後押しがあった。
  • 「都市があったら図書館が必要」という考えに。

アメリカの統治の仕組み

  • アメリカ=一つの国として見てしまいがちであるが、「たくさんの国が集まってアメリカができている」という認識の方が近い。
  • 州政府は独立的な性格。州から連邦に権限を委任している。つまり、委任されていない権限は連邦政府にはない。
    • 図書館を運営するためには、州から権限を取得する必要がある。
    • 州議会により制定される一般公共図書館法は、全く同じものは存在しない。

一般的な公共図書館法の基本的な規定

  • スライド13参照。
  • 一般市民で構成される委員会が基本。(日本の図書館協議会との違い)
  • 「消極的法律構成」…図書館は「作ってもよい」であり、「作らなければいけない(義務設置)」ではない。
    • →日本の公立図書館が義務設置でないということを批判する人もいるが、そもそも手本にしたアメリカが消極的法律構成。

図書館委員会について

図書館委員会の起源
  • 経営体図書館や会員制貸出図書館を管理運営していた図書館委員会が起源。
  • 19世紀後半からは、行政委員会が設置され、特定の機能の指揮、監督が任された。この制度は広く普及。
    • 図書館委員会は行政委員会の一つ。
図書館委員会の役割
  • 2タイプがある。
  • 1. Board of Directors:Administrative(管理運営の決定)
    • directorとは、役職の名前。日本では図書館長にあたる。
    • 決定権限がない図書館長は、Chief Librarianと呼ばれる。
    • 市長が委員会の委員を任命、委員会(権限を持っている場合)が館長を任命。
    • ※任命形式は、州により違いがある。
  • 2. Board of Trustees:館長の諮問機関
図書館委員会の一例(データは古めであるという断りあり)
  • シカゴの図書館委員会は、あらゆることに対する権限を持っている(スライド17参照)
図書館委員会の性格
  • スライド18参照。
  • 委員会のメンバーも様々であり、民主主義的な性格が非常に強い。
  • 対して、日本はトップダウン式の管理である。
    • 図書館協議会は一応作られているが、権限がない。一般市民もほとんどいない。
    • 初めの元となった思想はアメリカと一緒なのに、分かれてきてしまった。(平山さんの修論の着眼点)
図書館委員会のメリット
  • 様々な立場の住民の意見を反映させることができる。税金で運営しているのだから、当然ともいえる。
  • 政治的介入を防ぐ。
    • 市議会から独立できる。党同士の対立などの影響を受けない。
  • しかし、批判もある。
    • 行政の統一を図るため、リーダーシップを発揮した方が良いという意見。
    • また、専門知識のない一般市民から理解されない場合に。
  • ハワイの図書館職員さんとの対話から
    • 分野ごとの専門家が図書館職員として勤務していることをめぐって。
    • 運営資金の大半が人件費に割かれて、資料費が割を食ったり、専門のことは熟知している一方で、専門外のことはわからないという状況がデメリットになる場合もあるというお話。

まとめ

  • 日本の図書館協議会アメリカの図書館委員会は異なる。
    • ただし、Board of Trustees:諮問的図書館委員会の方がどのように働いているかは、文献が少なく今回は調査できず。
    • 日本と似ているか、相違点があるのか興味がある。
    • アメリカ=最善ではない。
    • 羨望しがちであるが、研究者の自戒として常に頭の片隅に置いておかなくてはいけない。

 

    • そもそも、アメリカと日本では、社会教育と図書館との関係性が異なる。
    • 日本は教育委員会の下にある。社会教育と切っても切り離せない(独立性がない)。
    • 例えば、2006年の教育基本法の改正が、2008年の社会教育法および図書館法の改正へ影響を与えた。
    • ex. 家庭教育の重視についての項目。
    • アメリカの場合は、独立したものとして考えているのではないか。理念は無視できない。
  • 日本は制度的には民主主義だが、住民参加の基礎ができていなかった。
    • 1990年代からそのような流れがあるものの、今後どう拡充されていくか。

 

質問・議論タイム

  • Q. DirectorとChiefの違いについて説明して欲しい。
    • A. 予算、政策の決定、人事権など、管理運営の決定権を持つかどうか。
  • Q. スライド17で急に「理事会」という語が使われているが、委員会と同義か。
    • 委員会と同義と考えて問題なさそう。
    • 行政委員会からの流れで、一般的には図書館「委員会」と訳すが、一語には定まっていない。
  • Q. 図書館長は図書館委員会から選ばれないのか?
    • A. 図書館委員会の委員は一般市民なので、図書館のスタッフになることはごく稀。
    • また、アメリカでは、内部昇進が一般的ではなく、公募することが多い。
    • 転職の頻繁さが社会的な下地としてある。

 

  • Q. TRCが図書館長を募集する事例があるが…。
    • A. 目的が違いすぎる。アメリカは、空いたポストに優秀な人材を充てるため。
      • Q. 日本も建前はそうなのではないか。
        • A. 確かに枠組みはそうかもしれない。
        • 補足1:給与の多寡も、良い人材がくるかどうかに影響する可能性がある。
        • TRCの募集要件には、「図書館をより良くする」という必要性が明示されていない。
        • 補足2:指定管理者の競争入札制度の中では、図書館をより良くしないと来期任されない。
        • 完全に経営努力を促すシステムにするためには、指定管理者の選定方法へのフィードバックが重要になってくる。
    • 日本では、行政と図書館は歴史的に対立してきた。
    • 歴史的な背景や理念の生成の歴史を知ることが重要。
  • Q. 委員会は大体どのくらいの人数か
    • A. それについては調査がなされている。
    • 州によって異なるが5〜6人が一般的。例外として22人(法人への委託)もある。
    • 任期は長く、5、6年。出ていくときに次の人を推薦したりする。
  • Q. 予定されている図書館法の改正では、図書館協議会の構成員についての要件が緩和されるが、どのような意図があるのだろう。
    • A. もっと住民参加をすすめたいのでは(地域の自主性)。
    • 影響を与えたと思われる答申にもそのような内容が書いてある。
    • 補足:協議会制度は50年も続いているが、これまでに醸成された性格は変わっていくのか。
    • 都立図書館は公募していたがやめてしまった。
    • 住民参加をすすめようという法律的な理念と、有識者など頭の良い人の意見が聞きたいという実態が衝突し、運営が失敗する可能性もあるだろう。
  • Q. 日本において図書館協議会が上手く運営されている事例はあるのか?
    • A. インターネット上に、報告書や答申を出している例は上手くいっていると言えるかもしれない。
    • 一方で形骸化している事例もある。
  • Q. 具体的に、図書館協議会の運営の「失敗」とは?
    • A. 指定管理者の選定の際に、図書館協議会の承認を得たと報告があるものの、実際は菓子折りを持って行っただけ、など。
    • 補足:アメリカでも議員が委員の推薦を行う場合がある。また、名声が欲しいだけのための人が委員になろうとすることもある。
    • 一方で、日本ほど無関心ではなく、ALA内の部会による啓蒙活動がある。
  • Q. 日本では、図書館協議会のメンバーよりも図書館ボランティアの方が社会的地位が高いような印象がある。
    • A. どうだろう。調べないと明言できないが、日本のボランティアは行政主導だったのかもしれない。
  • Q. アメリカの図書館は専門的だから、ボランティアはいない? 
    • A. 違う。普通にいる。アメリカはボランティアが一般的で、学生が夏休みにボランティアをすることが文化。
    • 補足:一方、日本では学生が夏休みにボランティアに行くという習慣はない。(被災地へのボランティアは例外だが)

参考文献

おわりに

他所のゼミ合宿に勢いでおじゃました際に、勢い余って「勉強会しましょう!」なんて言い出したことから始まったこの図書館系勉強会。なんだかんだいいつつ5回目を迎え、ちゃんと続くようになって良かったです。自分も、勉強会がなかったらこんなにちゃんと調べたりしませんでしたし、やはり「発表者」となって勉強することはタダ本を読むだけとは理解度も違っていて、自ら勉強会の効能を味わっているところです。
他の発表者の方の発表を聞くのも勉強になりますし、思わぬ着眼点に感性が刺激されたりするがとても良いです。あまり気負うと大変になってしまいますので、これからもゆるゆると続けていければいいなーと思います。

正統派図書館漫画、誕生!/埜納タオ「夜明けの図書館」

  
これは公共図書館の歴史を変える一冊だ。
「レファレンスって何?」って聞かれても、この一冊を差し出せば済むようになるのだから
  

夜明けの図書館 (ジュールコミックス)

夜明けの図書館 (ジュールコミックス)

その疑問、新米司書がお手伝いします。

市立図書館で働く新米司書・ひなこ。
「調べもの」を通して、本と、人と、心を繋ぐ。
ほんのりあったか、図書館マンガの誕生です!(帯より)


  
就寝前にこの本を読み終わって、さあ寝よう、と思っても、興奮冷めやらず、どうしても寝付けずにこの記事を書いている。
ページをめくるごとに、今さらながら、図書館ってすごい、レファレンスってすごい、そんな思いで胸がいっぱいになった。こんな感情は、大学に入ってから初めてだ。今まで、図書館について勉強すればするほど、なにか大切な物を忘れていっていたんじゃないだろうか。そんな気持ちになった。
言い過ぎを承知で書くが、図書館で働く人、図書館が好きな人、図書館に関わる人はみんな、この本を読むべきだと思う。そして、ひとりでも多くの図書館を知らない人に薦めるのだ。公共図書館は貸出用と館内閲覧用の2冊は購入して、カウンターの横に並べておくべきだ。
私も誰かひとりでも多くの人に読んでもらいたくて、今から「何が素晴らしいのか」を紹介する記事を書く。この本を読んで、図書館って良いな、そう思ってくれる人がひとりでも増えたら、それは図書館界全体の幸せだと思うからだ。
この本の作者、そしてテーマを進めた担当者の方には感謝してもしきれない。こんなに素敵な、図書館の話を描いてくれてありがとう。そう伝えたい。
  
  
(以下ネタバレ込みの紹介です)

続きを読む

”人は一生に一時しかそれを所有しない。残りの年月はただそれを思い出すだけだ”/学部2年生に語ったこと


筑波大学知識情報・図書館学類で2年生に向けて開設されている「学問と社会」という授業にて、図書館情報学プログラムを学ぶ大学院博士前期課程の院生の一人として20分間のプレゼンテーションをしてきました。
2年生といえば19歳と20歳。22歳(早生まれ)の自分との間には越えられない壁があります。この2年間がいかに貴重かは、過ぎ去ってしまわなければわかりません。過去を振り返ることは有意義ではありませんが、それでもたまに思い出してしまいます。
2年生の方に何かを話そうということになって、もちろん研究や大学院の授業について詳しく話すこともできるのですが、でももし私が2年生だったら、そんな話を聞いても知識にはなっても役に立つかは分からないのですよね。自分が2年生のときといえばサークルの執行代が待ち受けていて、日々の授業の単位をいかに楽にとるかに知恵を絞り、空いた時間は全部楽器の練習やサークルの運営に費やしていましたし。ということで、自分の発表は研究とはなんぞや、という発表ではなく、2年生の人に伝えたいことを基軸に発表しようと思いました。結果的には、自分がどんな(馬鹿な)生活をしているか羅列したぐらいですが…

プレゼンテーションのやり方についてもまだまだ反省の残る所で、もっと上手く語りかけることができたらと悔しいです。ただ、拙い発表の中でも2年生の方に少しでも感じてもらえれば良いなあと思いました。